ヘルムート・フォークトは50年以上にわたり、最高のクオリティのトロンボーンを製作し続けてきました。その技術と知識は1988年から、現在はマイスターとなった彼の2人の息子達、シュテファンとマルクスに受け継がれています。

1956 - Biegen Tubaanstoß

1956年 チューバU字管曲げ加工

1956 - Biegen Tubaanstoß

1956年 チューバU字管曲げ加工

伝説的な、”フォークト・トロンボーン”は1950年代からホルスト・フォークトとヘルムート・フォークトの2人の兄弟によって開発され、数々の名門オーケストラの金管セクションにおいて欠かせない存在となっています。1960-70年代に始まった元ベルリン国立歌劇場の首席トロンボーン奏者ヘルムート・シュタホーヴィアク氏との数十年に渡る関係をはじめとし、今日ではドイツ国内のみならず、世界中の数々のプロ奏者がヘルムート・フォークトの工房で生み出されるトロンボーンに絶大な信頼を寄せています。ヘルムート・フォークトの工房では、現在も全ての楽器が受注生産で手作業により製作されており、プレーヤーとオーケストラが求める理想の響きを実現しています。

1958

1958

1958

1958

 

プレーヤーとヘルムート・フォークトの楽器によって生み出される響きは、聴くものにとって、かけがえのない最高の体験となるでしょう。 その一例として、ドレスデンにあるフラウエン教会の再建祝賀式典において、ベートーヴェンの ”Missa solemnis” がヘルムート・フォークト” トロンボーンとともに演奏され、人々の心に残るものとなりました。

ヘルムート・フォークトとシュテファン・フォークトの両マイスターは、数百年にわたるフォークト家の楽器製作者としての伝統を受け継ぎ8、9代目として楽器製作をしています。トロンボーン、トランペット、フリューゲルホルン、古楽器等、ヘルムート・フォークトの楽器は世界中で愛用されています。

1950年代からホルスト・フォークトとヘルムート・フォークトの兄弟は、ポケットトランペットからカイザーチューバにいたるまで全ての金管楽器の製作を行っていました。1973年ヘルムート・フォークトは独立し、トロンボーン、トランペット、フリューゲルホルン、古楽器の製作に集中的に取り組むようになりました。現在も全ての楽器が受注生産で製作されています。

2013 Helmut Voigt

2013年 ヘルムート・フォークト